エアー遊具の運営に欠かせない安全管理士とは?詳しく解説します

エアー遊具の運営に欠かせない安全管理士とは?詳しく解説します

滑り台のように滑ったり、トランポリンのように飛び跳ねたりして遊ぶことができるエアー遊具は少しくらい転んでも怪我などを負うケースは少なく、比較的安全性の高い遊具です。しかし、使用方法によっては重大な事故を引き起こしてしまうケースもあります。

この記事ではエアー遊具の安全な運営を行う上で必要な人員となる、安全管理士について、消費者庁

によるエアー遊具の安全指針や経済産業省のガイドライン、そして「株式会社Teals」の安全管理についても併せて解説していきます。

エアー遊具の事故は過去に起きている

エアー遊具に関する事故は、残念ながら国内外で起きています。2010年には屋外に設置されたエアー遊具が強風であおられ、遊んでいた子どもが遊具から落ちて頭部に軽傷を負う事故が発生しました。

また、2019年には東京都の遊園地「としまえん」において、プール水面に設置されたエアー遊具に関連した死亡事故も発生しています。

エアー遊具を安全に設置し、怪我のないように使用するためには、特別な講習を受け、エアー遊具の取り扱いについてしっかりと知識を得た安全管理士の存在が不可欠です。

消費者庁による安全指針策定

エアー遊具の設営や使用に関しては規制する法律などはなく、法の規制の隙間に位置する事案になっているという現状があります。安全に関する基準を決める管轄省庁すら決められていないという状況でしたが、すでに述べた2010年の事故を受け、消費者庁が初の安全指針策定に乗り出しました。そして、2011年には「安全運営の10ヶ条」をエアー遊具に関連する企業に通達を行いました。

エアー遊具管理士とは

エアー遊具管理士とは、一般社団法人「日本エア遊具安全普及協会(JIPSA/Japan Inflatable Products Safety Association)」がエアー遊具の安全管理責任者として必要な知識と技能を持った者として認定する資格です。

一般社団法人日本エア遊具安全普及協会はエアー遊具関連企業によって設立された非営利団体です。「業界が一丸となり、エア遊具の安全生に関する取り組みを促進する必要がある」との理念により、エアー遊具に関する安全講習会の実施や、専門家による情報提供などに取り組んでいます。

エアー遊具管理士に認定された場合、エアー遊具の運搬、設営と現場の運営、そして撤去などの安全管理者として幅広く知識と技能を活用することが期待されます。

エア遊具管理士になるためには

エアー遊具管理士に認定されるためには、「エア遊具管理士認定講習会」を受講する必要があります。

エアー遊具安全講習会ではエアー遊具の構造についてや、リスクについての解説、そして、国内外の事故の実例なども用いてエアー遊具の安全管理について説明を行います。

  • エア遊具管理士認定講習会の内容
  • 実際の講習の座学では主に、以下のような点について学んでいきます。
  • イベントの安全管理の注意点
  • 導具の安全管理の注意点
  • 事故が起きたときの法的責任
  • 日本、アメリカのエアー遊具事故の例と分析、調査報告について
  • 「としまえん」での事故について
  • リスクマップの作成
  • 実際の運営に必要なマニュアル作成の手引
  • 安全対策の実例
  • 海外の安全ガイドラインの研究
  • 消費者安全調査委員会の事故調査報告書
  • 水上エアー遊具の安全運営10ヶ条について

さらに、実習として実際にエアー遊具を立ち上げ、エアダウン(空気が抜ける現象)、そして撤収までの工程を含んだ運営の体験も講習に含まれます、講習を全て終了した後に修了書を受領し、エアー遊具管理士として認定されることとなります。ちなみに、エアー遊具管理士には5年の有効期限があります。

経済産業省のガイドライン

2020年、経済産業省は2019年のとしまえんでの事故発生を踏まえ、水上エアー遊具を設置するサービスの提供事業者などが安全対策として取り組むべき事項のガイドラインを策定しました。

この「水上設置遊具の安全に関するガイドライン」では、遊具の運営に当たり、遊具の規模や形状などの運営条件を十分考慮し、安全管理に必要な人員を配置することが望ましいとしています。そして、運営に必要な人員の知識や技能、資格の習得のためには、一般社団法人日本エア遊具安全普及協会や日本赤十字社などの団体が開催している教育研修や講習会を積極的に活用することを推奨しています。

「株式会社Teals」の安全管理

エアー遊具のレンタルを取り扱う「株式会社Teals」では、日本エアー遊具安全普及協会に加盟しています。エアー遊具の運営を行う現場には必ず、エア遊具管理士の認定を受けた責任者を配置しております。また、万が一の事故や怪我の発生の場合に備え、東京海上日動の「超ビジネス保険」に加入しております。エアー遊具の運搬から設営、運営から撤収まで、安心と安全に万全を期しております。

まとめ

エアー遊具の安全な運営を行う上で必要な人員となる、安全管理士について、消費者町によるエアー遊具の安全指針や経済産業省のガイドライン、そして「株式会社Teals」の安全管理についても併せて解説しました。

「株式会社Teals」には日本全国あらゆるところに出張し、高品質のオリジナルエアー遊具を貸し出してきた実績があります。経験と知識、そして技能が確かなスタッフたちが遊具を迅速にお届け、ご利用の方々をしっかりと補助し、その度に厚い信頼を得てきました。

イベント用の遊具レンタルだけでなく、実際に遊具を設営した後の運営や、遊具の販売も行っています。エアー遊具のレンタル、購入をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。