イベントやショッピングモール内などでよく見かけるエアー遊具ですが、最近では子ども向けのものだけでなく、大人も一緒に楽しめるものが増えています。インスタ映えすることから、高い集客効果も期待できると言われています。しかし、その安全性が気になり、導入するか悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
今回は、事故なく安全にエアー遊具を運営するための注意点についてご紹介します。
エアー遊具にはリスクがあるの?
エアー遊具とは、テント生地のような材料を使って形を作り、中に空気を入れて膨らませる遊具です。柔らかく柔軟性があるため、小さな子どもから大人まで楽しく遊ぶことができます。そんなエアー遊具ですが、近年起きた事故のニュースの影響もあり、その安全性を心配している方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、エアー遊具の特徴から考えられる事故のリスクとしてどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
強い風により横転するリスク
エアー遊具の構造は、風船と同じような構造であることから、強風にあおられて横転しやすくなってしまうという弱点を持っています。また、内部に気密性を保つことで強度を保っているため、破損などにより穴があいてしまうと、さらに横転しやすくなるリスクが高くなるでしょう。
このように、風にあおられて横転する事故は、エアー遊具に関連する事故の全体の8割を占めていると言われています。
乗り物から落ちて怪我をするリスク
エアー遊具は、柔らかくポップな形状をしていることから、対象年齢を守らずに子どもだけで使用するケースもあります。実際に起きた事故の例としては、4歳の子どもがエアー遊具から転落し、骨折したというケースが報告されています。子どもは、大人が予想もしないような動きを見せることが多くありますので、保護者の監督はもちろん、現場でもしっかりと見守る体制を作ることが大切です。
事故なく安全にエアー遊具を楽しむために
エアー遊具によって起きる事故を未然に防ぐために、一般社団法人日本エア遊具安全普及協会というものが設立されました。この協会によって、事故なく安全に運営するための10ヵ条というものが定められています。ここでは、その中からいくつかの要点を見てみましょう。
運営スタッフについて
エアー遊具を事故なく使用するためには、運営スタッフをしっかりと配置することが欠かせません。エアー遊具の大きさや形、数などに合わせて、適切な人数の運営スタッフを用意するようにしましょう。また、運営スタッフは、研修を受けエアー遊具の正しい利用方法について学ぶことが推奨されています。日本エア遊具安全普及協会では、定期的に安全講習会も開催されています。
また、屋外にエアー遊具を設置する際には、一つの遊具につき最低でも1人は運営スタッフを用意することが求められています。高さが4.5m以上の遊具であれば、最低でも2人は準備するようにしましょう。
点検について
始業前には、リストの項目を確認しながら、しっかりと点検することが大切です。また、運営中にも、送風機にゴミが詰まっていないか、空気の供給が正常に行われているか、ダクト抜けがないかどうかなどをこまめに点検するようにしましょう。そのほかにも、停電やコンセントの抜け、ブレーカーの遮断など、電気関連のトラブルにも常に目を配る必要があります。
強風対策について
屋外にエアー遊具を設置する場合には、必ず風速計を設置しなければなりません。常に風速を確認した上で、基準に合わせた運営を行なってください。また、転倒事故を防ぐためには、メーカーによって定められた杭やウエイトを使用して、エアー遊具をしっかりと固定することが大切です。
基本的な風速の目安としては、瞬間風速が8m/sを超えた時には、いつでも中止できるように対策を行いながら細心の注意を払って運営することが求められています。万が一瞬間風速が10m/sを超えた場合には、速やかに運営を中断し、エアー遊具の空気を抜いた上で、安全に保護する必要があります。
気象庁の発表を確認しながら、強風による事故のリスクを防ぐことが大切です。
事故を防ぐには、運営や設置を業者に任せるのがおすすめ
エアー遊具を事故なく安全に運営するためには、運営スタッフをしっかりと準備したり、気候の些細な変化にも気を配ったりすることが必要です。安全性を高めたいという場合には、運営スタッフの手配も行ってくれるエアー遊具のレンタル会社に運営もまとめてお願いするのがおすすめです。エアー遊具会社の手配するスタッフであれば、トラブルを最小限に防ぐことができる上に、天候への変化も万全です。
まとめ
今回は、人気のエアー遊具を事故なく安全に運営するための注意点についてご紹介しました。ガイドラインを確認の上、しっかりと安全管理を行うことが大切です。
「株式会社Teals」では、インスタ映えするエアー遊具のレンタルを行っております。とくに、安全管理を第一としており、エア遊具安全管理士がイベント現場に常駐いたします。また、現場の運営スタッフは、全員が普通救命講習を受けており、安心して運営をお任せいただけます。全国どこでもレンタルいただけますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。